京極夏彦 の愛読者の子と観賞。原作をだいぶ端折ってるらしく、原作を読んでいないと分からない事が多過ぎる気がする。原作を読んでる前提？んなまさかねえ。

観賞後の彼女の解説と、劇場に置いてあったフリーペーパー？ちらし？の『姑獲鳥の夏』 のガイドブックの様なモノがなければ、採点はもっと低かったと思う。

例えば、久遠寺涼子（原田知世） が旦那の久遠寺牧朗（恵俊彰） を刺した理由とか ”？” だし、 なんで、関口（永瀬正敏） はくらくらしちゃったり幻覚見えちゃったりしてんの？ ⇒ 鬱病で幻覚とか見えちゃう人なんですよってそんなの知らないよ〜！ だから、涼子が篭っていた部屋でのキラン（牧朗に突き刺さったナイフ） も、ああまた幻覚？程度にしか思わなかった。 ”見たくない物は見えない” な演出だったのね。

いっしょに観賞した子から、解説してもらったり、その後の関口の話を聞いたりしたら、原作が気になりだしたし、原作を読んでいたら面白かったかもって思ったのでこの採点です。（彼女も、「だいぶ端折られてたけど、まあ良かったんじゃないですか。」 と言っていたし）

梗子の複数の人格が形成される迄のくだりとかは興味深いし、堤真一 や阿部寛 やいしだあゆみ とかいい味出してたし、昭和初期の雰囲気も良かったし、なんだか勿体無い。全体的に散漫としていて、メリハリに欠ける感あり。

05.06.21@