[コメント] ダンシング・ハバナ(2004/米)
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それに比べて不健康そうな ジョナサン・ジャクソン 。 おぼっちゃまな風貌だけど、彼にキューバは似合わないなあ。本作での彼の顔を思い浮かべてみても、 今にも倒れちゃいそーな色白でガリガリで青髭顔の彼の顔が浮かぶし(って実際青髭顔じゃないんだけど!イメージ)
キューバ革命のさなか、不安定な社会・生活な毎日を、踊る事でそのいっときでも自分を解放させる。心を解放し、リズムを身体で感じ、そのリズムに身体を任せ、時に相手に身体を任せ踊る。そしてなりたい自分になれる。それはとても刹那的で官能的に感じた。 灼熱!躍動!スクリーンいっぱいからその空気感が伝わってきて興奮した〜。満員の劇場で思わずリズムを取りそうになってしまった位。
”ダンス” を題材とした映画を観る度に思う事なのですが、 パートナーを組んで踊るダンスは特に官能的。 心に不安があったりしては駄目で、パートナーを信用し、完全に全てを相手に任せないと、見る者に訴えかけるような印象に残る良い踊りは出来ない。 その信頼関係で結ばれた二人の空気と、ダンスの動作、汗、全てがエロい、憧れる。 が、相手に恋愛感情なしにそんな踊りが果たして出来るものなのだろうか?
最近読んだブルータスという雑誌で、レバノンの首都ベイルートは、日々目一杯楽しく生きよう!と快楽主義者が多く、バーやクラブ(それも最先端な設備の)がとても多く、週末に限らず連日朝方迄大層盛り上がってるらしい。 それは、今の若者達は内戦で危機と隣り合わせの不安定な社会・日常で幼少期を過ごしてきた者が多いから、他国に比べ熱いらしい。 本作とこの現状には、通ずるものがあると思う。本作では然程キューバ革命の悲惨さには触れていなかったが、私はちょっとネットで調べたり考えちゃったりして、そーゆー意味でもこの映画は良かった!数点の ”あれ?” も目を瞑っちゃう。
ラストも、ふたりは離れ離れになってしまうが、最後のダンスじゃないと分かっていた。みたいなナレーションだかが入って、希望ある爽やかなエンドも良かったし、えーい★5!
05.7.20@シャンテ・シネ
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