コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] シンデレラマン(2005/米)

「『シービスケット』 のボクシングバージョンみたいなモノ!?期待は裏切られないだろう。」 と観賞しましたが、まさか!こんなに自分 が熱くなるとは思わなかった。 感涙だけじゃない。 身体の芯がカーッとなり、軽く汗ばんでしまう程熱くなってしまいました。そんな映画はそうないと思います。
リア

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







家族・夫婦愛、貧困、堕落・再生…ボクシングを題材とした映画(実在したスポーツマンの話) にありきたりなモチーフながら、 実話を基にと言っても、実在した人物の事について何一つ知らなかったのと、ボクシング自体好んで見たりしないので、 比較する対象もなくスーッと世界に入り込めたのも良かったと思います。

イン・アメリカ』 でも強く感じた事ですが、 夫婦の固い絆と愛情、家族を大事にし守る心が如何に大事な事かは然る事ながら、 どんな苦渋の時も子供は決して手放してはいけないなぁと痛感しました。 幼い子供はどんな時だって無邪気で明るく、希望とパワー・微笑みを与えてくれる。 そしてやがて、子供だった我が子がいつしか頼もしく成長するんだろうな。

グッ!ときたシーンは沢山ありますが、No1は、ジム(ラッセル・クロウ) のトレーナーとして大事な脇役を果たしていたジョー(ポール・ジアマッティ) の忘れられないあの表情です。 ジムが一夜限りの負け試合で勝った後、 ジムを復帰させようとジミー(ブルース・マッギル) に試合の話を提案したトレーナー・ジョーの、 「それで結果は?(ジムの試合の話に乗るか乗らないか?と言う問い)」 と言った直後の表情。 揺れる瞳に、下唇がわなわな震えていたあの表情です! 部屋の家具を売り、自分だって生活が苦しかったはずなのに、そんな素振りをジムには見せず頼もしく、そしてクールに装っていたジョーの機微が表れた一瞬だったと思います。

最後の最後で、ジムに近寄り、肩だか腕をポンポンと叩いたか握手を求めたか忘れてしまいましたが、ベアのスポーツマンシップが垣間見えたのも良かったです。

05.10.07@

(評価:★4)

投票

このコメントを気に入った人達 (0 人)投票はまだありません

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。