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[コメント] ラストデイズ(2005/米)

”伝説のロックアーティストの最期の2日間” って、カート・コバーン の話じゃないし。ブレイクって誰ですか。
リア

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







照明を使ってないように思えるリアルな美しい映像に独創的な効果音に心酔できる。なので、『エレファント』 , 『ジェリー』 を未鑑賞だったらまた評価も違ったと思う。 けれど私が本作で感じたのは、「前二作のような手法はもういいですよ。」 でした。

本作を含めこの三作は実話にインスパイアされている。 ニルヴァーナのカート・コバーン。広く名が知れ渡っている特定人物と言った比較対照があり、前二作より幾分知識がある分、前二作のように素直に映画の世界に入って行く事が出来なかった。

知っている者なら 「カート・コバーンだ!」 と思う風貌で、リハビリ施設から逃げ出し、娘もおり、「お前も望んだツアーだ」 等と、これはカート・コバーンの話だと匂わせといて、 ブレイクって名を使い、”違うよ。” と逃げている。そう、全くの想像でしょ? だったら、カート・コバーンの風貌に似せず頼らず、完全なフィクションとして作ってもらいたかった。

最後の数日をまともに知る者なんて居ないと思う。だからこそ、下手に映画にして欲しくない。

マイケル・ピット は、雑誌やPV等で見てきたカート・コバーン によく似ていた。ちょっと身体の線が細い気もしたけど、それも、リハビリ施設から抜け出してきた…と言う経過を考えれば頷けるので、本物よりちょっと顎が長いんじゃない?って以外はよく似ていたと思う。彼からひしひしと空虚も伝わってきた。熱演。マイケル・ピット 良い!と言う思いが強い一方、「ぁあ゛…なぜ、なぜ中途半端に(設定とか)似せたりしたんだよ…」 みたいな怒りにも似た落胆のよーな相反する複雑な感情が湧いてくるので、映画として退屈だったし、潔く★1!

2年程前に購入し彼に贈った、カート・コバーン の日記を借りて読んでみよーと思う。

針葉樹が全く出てこなかったから、撮影場所もシアトルじゃないのかなー

06.04.18@シネマライズ

(評価:★1)

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