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[コメント] RENT レント(2005/米)

「右も左もHIV」 な脚本に、ミュージカルでデコレーション。
リア

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







刹那的ゆえに情熱的…HIVって…悪くないかも!とか、カッコイイ!とか勘違い起こす頭のイタイ子が居ると思う。コワイ映画だ。。

HIVに感染し、「夢を追っ掛けてんだ!金はねえ!家賃なんて払わねえ!(金があっても払わねえなノリ)」 と言う彼等の "現在" をのっけから唐突に突き付けられても、 嫌悪感を覚えてしまう。 

麻薬使用時による感染、性行為による感染など、自堕落的な生活から自業自得の感染。自分には責任のない経路による事故的な感染。色々あるだろう。

彼らがHIVに感染した経緯や、"過去" 等の描写が、少しでも良いから回想シーンなり何なりで欲しかったところ。 それによって、多少見方は変わってたと思うんですが。。

ロジャー(アダム・パスカル) の "過去" の回想シーンはあったけど、 HIV感染の経緯は、エイズを苦に自殺してしまった恋人からの感染なのか、ロジャーが彼女を感染させてしまったのか、悪い事たくさんして何が理由か分からないのか…

ミミ(ロザリオ・ドーソン)にいたっては、19歳でHIVで、裸に近い格好で男の前で歌って踊るダンサーで、ドラッグし続け、リハビリセンター抜け出し…って、、 もうHIV感染にいたる経緯も何となく見当がついてしまい、生まれ育った環境が悪かったのかもしれないけれど、どうしても感情移入はできず、 ただただ嫌悪しか抱けない。

そんなこんなで、良いキャラの人もいたけれど、彼らに対し、嫌悪とも同情ともどちらとも言えない中途半端な印象を持ってしまい、歌って踊って、観てるこっちはどんどん興醒めですよと言った感じ。

ロザリオ・ドーソン 、役作りの為にかなり痩せたんじゃないかなあ?肉感的な出るトコ出てる引き締まったセクシーな肢体だったのに、 ガリッガリで、顔も濃いので病的さが際立ってた。 『マシニスト』 の クリスチャン・ベール には負けるけどね。

06.05.18@チネチッタ

(評価:★2)

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