弱い！いくらなんでも弱すぎる！バン・ダムを劇場で見たのは『ユニバーサル・ソルジャー・ザ・リターン』の時が最後。あの頃はまだまだ強かった。今回、ボコボコにやられてます。はっきり言って、マトモにケンカして勝ってる気がしないんですけど・・・

っていうか、製作サイドのお頭、弱すぎですね。なんなんだこのクソったれな編集は。俺はバン・ダムの蹴りを観に行ったのに、マトモに見れた蹴りは息子がなぜか、不自然にも親父と別れる時に蹴るシーンのみ。必然性ゼロ。他のアクションシーンはメチャクチャな、もう何かがイカれた編集。何をやっているのかとか、そんなんじゃなくて単純に下手くそ。っていうか、これで「かっこいい映像」を意識したつもりなのかもしれないけど、アクションが見れなかったら何も意味ないだろ。

脚本だってすげぇすげぇ。拍手を贈りたい。大体なんですか、あのクライマックスの爆破は。あの程度の爆破で最近の蔓延を阻止できるなら苦労しないだろ。っていうか、その前にあの列車、今まで通ってきた道でずーっと最近ばら撒いてたんですよね。ＷＨＯアホすぎ。

まぁ、この映画の脚本に突っ込むとキリがないだろう。問題は映像。何？チープ感はもう放置としても、バン・ダムのアクションを全く活かしきれて居ないこの編集は何？

しかも、画面分割を駆使して二つのアクションを同時に見せるけど、あれじゃどっちを見ればいいのかわからないから、気がついたら終わってる。しかも、バン・ダムはすぐにノビる。弱いよあんた！弱すぎ！

サーカスシーンでは暗闇でのアクションと言う、『ユニバーサル・ソルジャー・ザ・リターン』の手法を駆使し、観客にストレスを蓄積させる。だってただでさえ編集が下手くそで細切れにしすぎて見辛いのに、暗闇まで使っちゃ何も見えないよ！その後の街でのカーチェイスはまぁまぁの出来かな。

まぁノンストップで展開し続けるアクション、と言う点は成功していたのだろう。ただ、そのアクションのレベルは限りなく低いが・・・。

バン・ダムには何も期待していなかった。っていうか、家族ドラマにテロに護衛。これらを上手く利用した前半は良かったのだが、後半は崩壊している。まぁ、最初からストーリーには何も期待していなかったので文句は無いが、これはあまりに酷い。壊れすぎ。そこにきて編集下手で、爆破はチープと来たもんだ。（けど、このチープさが好きだったりもするけど）

いやぁ、こんな映画劇場で見れて、僕は幸せものだなぁ。

けど、確かに酷い酷いって言うけど、昨日見た『ザ・コア』よりも数倍良い（実際娯楽作としてはまぁまぁの出来だと思う。編集がもっとうまけりゃ・・・）ので許しちゃいます。

けど、ここまで酷いと逆に潔くて気持ちよく見れるんですよね、不思議と。これこそまさにポップコーンムービーって奴だね。まぁ編集下手すぎてポップコーン投げるタイミング失いそうだけど（笑）

とにかくこのボブ・ミシオロウスキーって監督。要チェックですね。