[コメント] 11′09″01 セプテンバー11(2002/英=仏=ボスニア・ヘルツェゴビナ=エジプト=イスラエル=メキシコ=日=米)
映画を見終った人むけのレビューです。
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まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
この作品はただ「ショートフィルム」を作るのではなく、決められた時間内で、決められたテーマを独自の視点で描く。たった数分の間に自分の描くものを凝縮しなければならない。
それを見事に作り上げたこの監督達には拍手を送りたい。自分はこれらを見る前は「アメリカ同時テロへの」みたいな、「アメリカ」モンだろ?みたいに思っていたが、案外アメリカをストレートに批判しているような感もあり、かなり良作が多かった。
1話目
冒頭は「アメリカのテロ」が起きた次の日、「アメリカは攻撃するつもりだ」と叫びながら、無力にもレンガを積み上げ、シェルターを作ろうとする人々。先生は叫ぶ「そんなもの無意味だから学校に来なさい」
そして学校ではアメリカのテロで亡くなられた人々のために、黙祷をする。先生は「自分を守る事」よりも「思いやる心」を育てている。
しかし「世界的な事件」を「井戸に落ちた」等のような、身近な事件しか知らない子供達。大人が子供に教えなければならないと思った。
★4
2話目
テロを直接的に間接的に描いているわけだが、男女の恋愛に絡めて、テロを描いたわけだ。正直、この作品は何がやりたいのかわからなかった。耳が聞こえず、帰ってきた男が灰を頭から被った姿を見て、わけもわからず戸惑う女。
だから何?って感じです。まだショーン・ペンの作品の方が随分いい。
★1
3話目
最初はよくわからなかった。前半は完璧にファンタジーっぽい調子で展開していたので、「はぁ?」と見ていたが、話が進み、インターネットで被害状況を教える監督。
見ていて考えさせられた。アメリカだけが犠牲者じゃない。世界の各国に、アメリカの犠牲者も居る。そういう現実
★4
4話目
見終わって残った不思議な余韻。デモは一人じゃ起こせない。勿論争いをなくす事だって一人じゃできない。一人一人の心が大切という作品と思う
★4
5話目
大人は「女、タバコ、車」、子供は「助ける」ために、金を使う。「俺たちだけでビン・ラディンを捕まえよう」。いつしか、話はアドベンチャーです。そして「今Dのブッシュがこの町にくるらしいぜ」「誘拐して身代金をとろうか?」。笑ってしまう。
しかしこれまた、何をやりたいのかわからなかった。
★2
6話目
よくわからなかった。難しいというか、理解できなかった。台詞で延々と説明される映画は、どうも苦手。チリのクーデーターという視点から描いたテロは好感が持てるが、なんかよくわからんかった・・・。
★3
7話目
アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥの『アモーレス・ペロス』が大好きだから、とかそういうひいき抜きで、これがこの作品群の中で一番衝撃的で心に残った。
この作品群はそれぞれ別の視点で描いているので、比較するべきではないのだが、ブッシュの今思えば過激な発言、世界各国のマスコミが一斉に報じるテロ、そのテロの生々しいまでの衝撃、その時のN.Y.の混乱。
この監督はテロを他と違い、直接描きだし、「忘れてはならぬもの」を観客の記憶にきっちり埋め込んだ。
★5
8話目
とにかくマスコミのうるささ。小さなテロより、大きなテロを放送するテレビ局。とにかくマスコミ。
だったらこんな方法じゃなくても、描けたのでは?
★2
9話目
ブッシュの過激な発言。「母親でも、父親でも、子供でも、テロリストをかくまうものは・・・」とテレビで叫び、それが自分へのメッセージだと、思い落ち込み、息子のことだけを心配する母親。
そして、一瞬にして、我が子はテロリストという、アメリカの敵から、アメリカの英雄に変わる、矛盾。
ラストは思わず涙が出そうになった。
★5
10話目
冒頭の髭剃りの映像が綺麗すぎる!映像全てに何か「かっこよさ」と「寂しさ」が溢れている。そして、ラストに、皮肉にもビルが崩れた事によって花が咲く。
決して「テロ」を描いてるわけではないのに、「テロ」を描いている。しかし・・・何が言いたいのだろう?理解力がないので、困った(−−;
★4
11話目
悲しいかな、始まって1分でビデオが切れた。きちんと録画しとけぇぇぇぇ!!(怒
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