一言で言うと「見苦しい」の一言に尽きる。こんな最低で最高のクソみたいにイカれた映画、見苦しいに決まってるじゃないか！このバカ気狂いじみたテンションは大好きだ。映画的に、技術っつーか作風が洗練された『逆噴射家族』の方が面白いのは当然なのだが、正直、ここまで”暴走”し尽くした映画は滅多に無いと思う。いくら見ても一向にストーリー掴めないんだぞ？見終わってもストーリーを頭で理解なんざできちゃいない。見苦しいに決まってるだろ！

そんなクソ野郎ドモの暴動映画。見ている俺たちはストーリーすらつかめずに、「こいつらイカれて何かやってんぞ！」と、気狂い兄弟の如く「あぁぁぁぁぁぁ」と叫びまくる荒唐無稽の極みが心地よい。

だけど、それは開始数十分まで。さすがに、ストーリーを掴もうと思っても、一向に見えてこない上に、延々と叫び続けているので、正直だれてくる。一時間を過ぎてきた辺りで少し眠気に襲われた。中だるみしちゃったよ。テンションに慣れちゃって。

正直１時間４０分は長すぎるぞ。長くて１時間〜１時間２０分くらいだろ。

けど、全編通して貫かれるクソ野郎魂は最高。クライマックスの暴動には心底「くだらねぇあぁぁぁぁぁ」と半ば歓喜に満ちた怒りが込み上げた（謎）

中盤がだれなければ文句なしに★４だったけどなぁ・・・。このテンションを一時間４０分貫き通した作品に敬意を、ってコトで★４（ちょっと甘め）