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[コメント] フレンチ・コネクション(1971/米)

やっている事は大好きで★4あげたいんだけど、何かテンポが俺と合わない。狂犬ポパイのキャラも彼のタフガイぶりも好きだし見ていて興奮したのだが、俺の中で決定的な傑作なりえて居ない矛盾。うーむ。 2004年8月22日DVD鑑賞
ねこすけ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







腐った街の腐った刑事。暴力とドラッグが蔓延る世界を取り締まる為に使うのは己の体。拳。間違っていようと知ったこっちゃない。金持ち?「糞っ、ムカツクぜ。尾行しようぜ」なんだそりゃー!!そして物語は発展する・・・

腐った世界の腐ったモラル。丸腰を背後から撃つのも躊躇しない。とっ捕まえる為なら事故起こっても構わねぇ、という暴力的な正義が荒廃した街を疾走する。なんてカッコイイんだ!!!文章で読めば・・・

確かにこの映画がやっている事は大好きだし、上に「文章で読めば」と付け加えてはいるものの、実際あのチェイスシーンのタフさは映像で見ても興奮できる物だったのも事実。

でも何故だろう。俺にはこの映画のテンポが合わない。それがリアリズムと言う物なのだろう。そしてそのリアリズムが合わないのは、もはや現代ハリウッドの「金をつぎ込んで客の度肝を抜け!」的なド派手映像で育った性なのかもしれない。

当時に見れたらどれだけ面白く感じたのだろうか。

見方を誤射して殺してしまっても躊躇せずに弾を入れ替えるポパイ。なんて糞ったれでカッコイイんだろう。

自分を狙ったスナイパーを捕まえる為に高架下を車で爆走し、丸腰の犯人を背後から射殺する。

寒さの中、ひたすら張り込む、等々・・・

興奮するシーンは沢山あった。でも、映画そのものの持っているテンポがどうも合わなくて、楽しみきれなかった自分が悔しい。

(評価:★3)

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