コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] コブラ(1986/米)

数年ぶりに再見。「コブラ」が俗称ではなく、「コブレッティ」と言う名前の略称、と言うのが『デモリションマン』の役名「スパルタン」に負けず頭が悪そうでスライのカッコよさが滲む!(脚本違うけど) 2004年12月17日TV(3度目ぐらい)
ねこすけ

貧乏生活に苦しみ、ある日、無名のボクサーがモハメド・アリと戦う姿を見て感動したシルベスター・スタローンは3日で『ロッキー』を書き上げた。持ち込んだ会社で高額の金を渡されるが彼は拒否し「俺が主演じゃないと売らない」と言い張る。結果、低予算の小粒の作品として撮影が始まる。当時無名の俳優だったスタローンが、アメリカが生まれた場所、当時は荒廃していたフィラデルフィアを舞台に、一気にスターダムを駆け上がった。『ロッキー』。

コブラ』を見たのは小学生の頃で、詳しい部分の記憶は見事に欠落してたが、あのカーチェイスシーンや、コブラが守る女性が寝ている横で銃を組み立てるシーンとかはしっかり覚えてたり、と色々中途半端だったんだが、コレだけはしっかり言える訳で俺の小学校時代、特に高学年は、スタローン(と、シュワとジャッキーと・・・・多分バン・ダム)とともにあった、と断言できる。何しろ『ランボー/怒りの脱出』が俺にとって映画の入り口だったんだから。

当時の俺は、スライがどんな人間か全く知らず、知ってたのは奴がカッコイイという事。まさにその事実一つだった。あの頃、90年代前期はマッチョ系アクション映画が燃えに燃えてた時だと俺は勝手に思ってるのだけど、その時代のど真ん中にいたのがシュワとスライとジャッキー。勿論、俺の中で、だけど。要するに、彼らの脳みその中身なんてどうでも良かった訳だよ。

スライが『ロッキー』でスターダムを駆け上った事だって、今2004年現在、シュワちゃんがカリフォルニア州州知事やってる事なんて、俺にとっちゃ全く興味の範疇ではなかった。

とにかく、彼らは強く、たくましく、そしてストレートならそれで良かったんだ。

――で、現在高3になって、『コブラ』を何年ぶりだろう。恐らく6年ぐらいか、再鑑賞した訳なんだけど、『ロッキー』のエピソード知った今見てみれば、何と言うか、「スタローンって売れる前はこういう脚本書いてたんだろうなぁ・・・」って思った(爆死)

いや、なんか斧をがちがちぶつけて喜んでる変体集団や、『北斗の拳』のジードの連中の如くバイクでヒャーヒャー騒ぎながら襲ってくるアホドモとか、ホント、単純だよなぁ。無口で愛嬌があるキャラクターが主人公、ってのも何か、スライが好きそうというか・・・。でも、『ロッキー』製作時から随分時が経ってから制作されてる作品なんだけどね、本作。

もう、絶好調にスパルタン(意味:質実剛健)!最高にカッコよくて頭悪くて、コブレッティな魅力溢れる一本。

スタローンは服を脱がなくたって強いんだ!

ま、でもあれか。コレ、当時だから許される映画なんだろうなぁ。『マトリックス』以降、アクションの流れがスタイリッシュ系に流れてしまった為、マッチョ系単細胞映画が衰退、廃退して来ている上に、アクション俳優は高齢化に政界進出・・・

ハリウッドも、この時代のアクション映画に敬意を表して、変な怪物とかホラー映画のヒーローの対決モノを撮るのも程ほどにしてさー、『ランボーVSコマンドー』とか、『コブラVSゴリラ』とか、そーゆーの撮ってくれよ(多分誰も撮らない)

(評価:★3)

投票

このコメントを気に入った人達 (0 人)投票はまだありません

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。