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[コメント] アメリカン・ビューティー(1999/米)

シュールなのかリアルなのか、ノーマルなのかアブノーマルなのか。シニカルな笑いが交錯する「美」のワールド?(意味不明) 2003年9月18日ビデオ鑑賞
ねこすけ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







どこか嘘っぽくて、それでいて現実っぽい世界(まぁ俺はアメリカ人でもアメリカ在住でもないのでアメリカの現実は全く知らないんだけど)。開放的な世界でも閉塞感を感じながら生きている。

見終わった時の切なさがあろうとなかろうと、最初の数十分で俺は★5をほぼ確信しきっていた。赤い扉、赤い薔薇、カラフルな娘の部屋、対して隣の家の冷たさ。皆仮面を被ってる。欲求不満、世間体、見栄、そしてブラックな笑い。

ごく平凡な家庭の話なのに、こんなにもアブノーマルに、こんなにもシュールに描き出すセンス。ごく平凡な映像から溢れてくるこの不思議な空気。

どこか非凡な映像。平凡なのにシュールな世界。『ロード・トゥ・パーディション』で幻滅したが、こんなに面白い映画撮れる野郎だったなんて・・・。

傑作。文句なしの。参りました。本当に面白い。とりあえずもう一回見よう。俺の半分腐った脳みそじゃ完璧な理解には程遠い。作品を理解はできなかったけど、何か感じた。それは事実。

ちなみに、見方間違ってるかもしれないけど、俺は大爆笑しながら見てました。そしてラストシーンでは一人で沈黙してました。

(評価:★5)

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