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[コメント] KT(2002/日=韓国)

仁義なき戦い・広島死闘編』を見た後、歩き方を真似している男に思わず笑ってしまう・・・・。だって自分も『仁義なき戦い』を見た後妙に広島弁で喋りたかったもん(笑) 2002年6月2日劇場鑑賞
ねこすけ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







いやぁいやぁ、前半は3点だわ。特に最初の方はシーンがころころかわって、それで登場人物もわかりにくかった。

だけど段々話が進むにツレスクリーンにのめりこんでいって、展開がどんどん進むのに、この映画はまるで静か。

そして守る側の苦闘、殺す側の苦闘、それぞれの精神面もそれなりに描けてた気がする。

ねこすけはあいにく頭が悪いので話の展開とかあんま理解してないし、見る前は「社会派ドラマ」じゃなく「人間ドラマ」を期待してた。

自分は見る前「KT暗殺作戦までの計画と実行、その裏にあった、男の友情と恋愛」な映画かと思ってたら、この映画は全編に渡って静かに社会派ドラマが延々と進んでいき、そこに主人公達の苦闘が描かれている。

ねこすけは主人公達の苦闘よりも主人公と仲間の苦闘を描いてくれればもっと評価しまくってたと思う。

ってもしかしてこれもきちんと描けてた?だったらねこすけは相当頭が鈍いのか・・・(苦笑)

大体当時のことなんか生まれる前のことだからさっぱりわからないんで、はっきり事件のことよりも人間ドラマを期待するほかなかった。

音楽も結構緊迫感あるシーンで盛り上げたりする。クライマックスの拉致シーンは絶妙な緊迫感である。

それまでの静かな演出があったからあれだけシリアスな静かな拉致シーンが成り立つのであろう。

そして看板の上からヘリを撃って、スローモーションになるシーン。

凄すぎる。『スターウォーズエピソード1』のCGばっか並べたような映画よりもよっどか視覚的興奮があった。っていうか鼻息ふんふん(謎)

そして本当のラストの自衛官の人が新聞記者を尋ねるシーンは静、その後恋人の目の前で撃たれるシーンは動・・・。なのに静・・・。すべて静。拉致のシーンも、それまでの物語も全て静。

あのラストで撃たれるシーンは先が読めるのに衝撃的だった・・・。自分の戦争に敗北して、そして愛する人と結ばれることさえもなかった男がかわいそう過ぎる・・・・。

もう凄いぞこの映画!話の筋理解し切れてないのに五点つけてしまうほどの面白さ。

なんかよくわからないけど、静かなのに力強いこの演出!すごいぞ『KT』!ひさびさにパンフレットをついつい買ってしまった。

映像・・・5☆☆☆☆☆ 音楽・・・4☆☆☆☆

総合・・・5☆☆☆☆☆

もう一度改めて見直してストーリーをきちんと理解したい。

(評価:★5)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)シーチキン[*]

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