コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] X−MEN2(2003/米=独)

救いようの無い駄作。 2003年5月11日劇場鑑賞
ねこすけ

前作がゴミ以下だっただけに、今回はコケにする為だけに見に行った訳だが、見事に期待通りの出来栄え。救いようの無い駄作。ゴミにも届かない、近年のハリウッド特有のCG氾濫映画だった。

大体天気を操作する、マインドコントロール、超合金骨格(?)、目からうろこ光線、火を操る、凍らす・・・。映像で見ると派手で漫画チック(大体原作も漫画だが)な特殊能力だが、よく考えれば地味極まりない。映像もCGをだらだらと垂れ流しているだけで、微塵も凄いと思えず、気持ち悪い。近年は大幅に映像表現の技術が向上しているが、その分ハリウッド映画の短命化減少が進んでいる。この映画も典型。一度見れば十分、否、一度見るのも時間の無駄である。全くもって駄作だ。

大体前作は、クライマックスにも全く盛り上がらない、よくわからない駄作だったが、今回は初っ端から盛り上がらない、一見してよくわかる駄作だった。

ストーリーは把握し難く、登場人物も多くて多彩な癖に、解りにくい。大体、俺の頭でも解るように誰が敵で誰が見方かくらい判断し易い様に撮って欲しいものだ。誰が誰の見方かすら把握し切れないまま、話は展開され、CGが氾濫する。

劇中、何度劇場を出ようと思ったか解らない。こんな物に入場料金と貴重な割引券を消費したかと思うと涙が出てくる。映画がいつ終わるのか期待していても一向に終わらない。中だるみ所か、最初からダラダラ。この様な救いようの無い映画が全米一位を獲得しているなんて、アメリカ人は相当物好きなのか、もしくはただの馬鹿なのだろう。

見終わって何も残らず、エンドロールを見て怒りすらも込み上げてこなかった(最初から期待していなかったし)。しかし、「面白くない」と割り切って見に行って、期待通りだったにも関わらず、損した気分にさしてくれるとは・・・。この監督は一種の才能がありますね。

こんなゴミ映画、もう続編は必要無いです。出演者が可愛そう。

CGを利用して派手な映像を作って、マツダの新車、RX-8を宣伝し(青色とかダサいだろ・・・)、そして地味なミュータント達が地味な能力で戦う。その姿にはカタルシスも憧れも皆無。あるのは失望と憤り。おまけに劇場の音響設備の悪さも後押しして爆破に迫力が無い。

ミュータントとミュータントの恋愛を描き、その中で「満足に愛し合えない。お互いの肌にすら触れられない」と言っていたが、正直、人間の俺からしてみればどうでもいい。そんな奴らに誰が感情移入するんでしょうか?

監督はアクション部分でもドラマ部分でも大きく勘違いし、そして下手くそな編集とメチャクチャ弱いヒュー・ジャックマン(←この人、ミュータントと闘ったら弱いじゃん)じゃ魅力が無い。ストーリーも練っているのかも知れないが、無いに等しく、生ゴミ以下。もはや、人間の言葉では表現できないほど白けてしまう、大駄作。大体こんなストーリーを本気で映画化しているハリウッドには、心から拍手を贈ってあげたい。

本当にこんな駄作久々だ。前作を遥かに超えて面白くなかった。もし続編が出たら、また期待しよう。多分次は映画館じゃ見ないけど。

(評価:★1)

投票

このコメントを気に入った人達 (0 人)投票はまだありません

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。