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[コメント] 娼婦ベロニカ(1998/米)

心から愛する男性に、心から愛されたいと願うだけで女って強くなれるのです。心から愛する男性に、心から愛されたとき、女はもっともっと強くなれるのです。
ゆう

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







結婚とか、そんなの関係ない。ようは心のつながり。他の女と関係あっても、自分のことを一番に愛してくれたら、それだけで満足するもんだよ、女って。

そりゃ、他の女と寝てたらそれはそれで嫌だけど。本音を言うとめちゃくちゃ嫌。

それからずっと思ったけど、複数の男性と寝る女は汚れたブタで、そのブタと寝た男性は汚れないなんて変じゃない? 女は男性の所有物、という時代には酷だけど。娼婦に通い詰める夫だって悪いんだから。もっと奥さんのことを愛せばいいでしょ。優しくしたらいいでしょ。

娼婦という生き方が自由な生き方だと思う時代もかわいそうだね。生きるための術であって良い思いをすることもあれば当然、リスクもある。家庭を守ることしかできない女にだって、将来を保証するものがあれば自由に遊べないリスクもある。「隣の芝生は・・・」じゃないけど、自分以外の生き方ってなんとなく良く見えちゃったりするよね。

ベロニカはウーマン・リブの先駆者かも。事件の大きさにビビッて我先にと逃げ出す男もいなかったわけだし。彼女が与えたものは肉体の快楽だけじゃなかった。

女が、いや、人間誰でも真剣になれば、わかってくれる人っているのかもしれない。

ベロニカ、あなたのような娼婦になろうとは思わないけど、あなたから学んだことはたくさんある。最高にかっこいい女性です。マルコに生涯愛され続けるに値する女性です。

(評価:★4)

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