コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] 男はつらいよ 寅次郎夕焼け小焼け(1976/日)

「池の内青観」という画家の名前が笑える。
NAMIhichi

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







これは思うに、「池大雅」と「竹内栖鳳」と「横山大観」をごちゃまぜにしたとみた!ひらがなの「の」が入っているところが何となく抜けていて面白い。

でも一番おかしかったのは、お偉いさんがスピーチするなか、寅さんが芋をころがしてしまうところ。これがいい具合に座敷のど真ん中に転がり、その行方をみんなが固唾をのんで見守る。すごい緊迫した空気(笑)。

今回のマドンナ、太地喜和子さん。飾らず素直に喜怒哀楽をする姿がとても印象に残った。

あと、画家先生の家のお手伝いさんの役で岡本茉莉さんを発見!あまりセリフはなかったけど彼女の綺麗な声に心が洗われた。

画家先生にもサブストーリーがあった。女性を訪ねるシーン。なんか訳ありな感じ。画家先生が女性に謝ると、女性が言う。「人生には後悔がつきもの。ああすればよかったという後悔と、なぜあんなことをしてしまったんだろうという後悔。」なんか、マドンナの人生と重なる。でも、マドンナは寅さんの優しい気持に触れて、自分は幸せだと、もう二百万なんかいらない、と感動する。二百万を積んだら富士山の高さまで行くかなあ、なんて馬鹿なことを言ってるくせに、簡単に女の口から幸せだなんてセリフを吐かせる寅さんがいい。そして、最後、画家先生が描いたぼたんの花の絵を、嬉しそうに寅さんに見せるマドンナ。彼女はもう後悔なんかしていない。

(評価:★4)

投票

このコメントを気に入った人達 (4 人)山本美容室[*] 直人[*] 町田[*] ぽんしゅう[*]

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。