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[コメント] マーティン 呪われた吸血少年(1978/米)

吸血青年マーティン君、注射器を口に咥え素早い動きで飛び掛る姿は、さしずめ必殺仕事人の秀といったところか…なんて冗談も消し飛ぶほど話は暗く、哀しげな音楽もそれに拍車をかける。言葉少なに目元で感情を表現するマーティンに、84年間の苦節が滲み出ている、と言ったら大袈裟だろうか。
クワドラAS

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







吸血鬼という材を取り入れ、その吸血行為・吸血一族に対する積年の葛藤を描きながら、それと同時に当時の世相を反映させ(舞台は監督の拠点ピッツバーグ)、年上女性を性の対象として興味を抱く思春期の青年の苦悩・挫折も描いている。この二つが結構ツイスト状になってて上手い。

まあ、4点にするにはパンチが足りないものの、まずまずの出来だろう。

(評価:★3)

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