特別派手な事は起こらない。サメに食いちぎられもげた足がポッカリ浮かんできたり、内臓が露わにされたりも映さない。その辺はあくまで想像にまかせてある。

大海原の真っ只中で愛を誓い合う二人。だがそれを無残にも引き裂いた堂々たるバッドエンド。実話が基というから何とか助かるんだろうと思っていたら･･･。今のご時世からすれば貴重な作品だ。あの女性のラストの行動・胸中を思い計らうと何ともいえない寂しさや悲しみを感じ、そして人間やっぱ地に足をつけてないと生きていけない生物なんだなと改めて痛感。

とにかく、海面スレスレの映像の中心に徐々に体力を奪われる男女二人、その前後左右いつどこにサメの背びれが現れるのかと恐怖心をくすぐる待ったなしのシチュエーションにしつこいようだがマジで戦慄！