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[コメント] デイアンドナイト(2019/日)

度々映し出される風力発電機、、、地方の雰囲気醸し出し演出なのかと思ったが、、、
クワドラAS

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







あくまで個人的解釈だけど、発電機のブレードは三枚、そしてこの物語の主人公も三人。不正を暴こうとだが無念の死を遂げた父親の息子・愛する妻を殺害された男・その男によって父親を殺害された娘。

そして孤児施設「風車の家」でこの三人はある意味必然的に交わる事になる。 明石の父親に世話になった北村・その北村の償いとしての奈々・そして周り回ってその二人に影響を与えられ、また与える明石という存在、、、 誰一人欠けてももう成立しなくなった中で、まさかの北村の死。その時、一瞬映し出された三枚からなる風車は止まっていた。

人間の活力、それを発電で例えれば、原子力や火力って有無を言わさぬマジョリティのパワー。大勢が助かればちょっとの犠牲は仕方ない。それも分かる。 でも、たった一人の犠牲の為に生き抜く(生き抜こうとした)三人に思いを馳せるように、ラスト、風車はまた静かに回っていた。

色々な発電があるように色々な生き方がある。一連の風力発電機シーンはそう語り掛けてたように感じたかな。

清原果耶、初めて知ったけど、オーラあるね。彼女の歌う主題歌も切なく心地よい。

(評価:★4)

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