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[コメント] 新聞記者(2019/日)

サスペンスドラマとしては起伏のない凡庸な作品だった。権力による「あったものを無かった事に」(揉み消し)「無いことあった事に」(捏造)これを実際の事件に照らし合わせストレートに描いているが、こっちとしては既に知っている事ばかりだったし、何かプラスαを観たかった。
クワドラAS

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

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主人公の若手官僚は、妻に「ゴメン」と事あるごとに謝っていたが、ラストシーン、新聞記者の女と対峙した時もあの口の動きから明らかにそしてやはり「ゴメン」だったと。 結局、個では組織に立ち向かう事の難しさを、わかっちゃいるけど再認識させるという、、、

個人的には、もうちょい権力側に一矢報いたラストを希望したが、、、 だが考えてみれば、あくまでリアル路線の本作では、そこではなく、骨抜きにされるメディアの中にあって、まだジャーナリズムの矜持を捨ててない人間を描き、もっと皆で問題提起し纏まって声を挙げよう、もっと政治に目を向けようって事なんだろう。 この映画が参院選に少しでも影響してくれば面白いけど、果たしてどうか。

異色の候補者を次々に立てる山本太郎の「れいわ新選組 (肉球)」、この活動を想田和弘監督辺りが撮ってくれてたらそれもまた面白そうだったな。

(評価:★3)

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このコメントを気に入った人達 (2 人)シーチキン[*] ぽんしゅう[*]

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