[コメント] 見えない恐怖(1971/英)
主人公は「それ」が見えない、でも我々鑑賞者は「それ」が見えてる。このギャップというかもどかしさを見事なまでにスリリングに画面展開させている。序盤で前もって屋敷の内部配置を認識させているのが中盤で大いに生きて効果絶大。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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あとやはりM・ファローの体当たり演技なくしてこの作品は語れないだろう。終盤では犯人からの逃走に意識朦朧で、もう泥まみれのゾンビ歩きになちゃって、こっちは「そら!ガンバレ!」って応援しちゃたね。
恋人である馬主の男も、自警団のごとくジープで馬で「そら出動だ!」と仲間を引連れ妙に恰好よかった。
使うとこはじっくり使う、使わないとこはこれっぽっちも使わないという、音楽・効果音のメリハリも素晴らしい。
唯一残念なのは、真犯人にちょっと魅力が無かった事ぐらいか。
ラストショット、田舎の大富豪の邸宅で「一体何が起こったんだ?」と興味津々に門から覗き込むジプシー達?に、第2・第3の犯罪をちょっぴり予感させて幕は閉じられる、という余韻の残り方もいいね。
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