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[コメント] 死んでもいい(1992/日)

かなり胸糞悪い。他人の生活を考えず本能のままに女を求めるクソ野郎、どっちつかずで優柔不断なクソ妻。本作に関しては監督の空間演出がどうのこうのの問題じゃない。
クワドラAS

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
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たしかに惹かれ合うという事が理屈じゃない場合もあるのは分かるが、ここまでやられると全く理解不能。まあ言ってみれば不倫三角関係による殺人事件の一つの形を描いてるだけ。現実の世界では俺からすればくだらんニュースの一つに過ぎない。

旦那を殺した後、ラストショットでは人妻が涙を流しながら、クソ野郎に「落ち着いたら毎日一緒だよ」みたいなことを言っている。涙は旦那への気持ち・口から出る言葉はクソ野郎への気持ち。ワンショットで男二人への意思表示を見事に体現させている!とでも言わせたいのだろうが、とんでもない。俺には腐ったラストショットだ。

しかし室田日出男演じる旦那はいいオヤジだったなあ。何度も浮気現場を目撃しながら、妻には手を上げるどころかホテルのスイートを取って「キッパリ忘れてやり直そうよ」と明るく振舞ったり、妻が働く店にその仕事ぶりを「どう?やってる?」みたいな感じで見に来たり、妻との何気ない会話や仕草にとてもおおらかな優しさを感じた。こんないい旦那だからこそ余計にあの二人のガキっぽい行動に虫酸が走る。

まあ映画なんだからそう熱くならなくてもいいじゃないか、と自分でも思うんだが、それでも今回はムカつく。

旦那、遺産の僅かでも俺に分けてくれませんか。あなたにかわって俺が晴らせぬ恨み晴らしますよ。

(評価:★2)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)赤い戦車[*]

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