「子供がいたから殺せなかった」という理由に「なんだそれは！」と激怒する人もいるだろう。だが、非情になりきれなかった殺人マシーン、そしてそれ故に記憶を失い苦悩する一人の男。これを演じるにはマットが適役だったと思うし、マットだから許されるこの理由だとも思うので、俺的には全然オッケー。「何故三千万ドルも使ってそのへんを洗脳出来なかったのか」という疑問には、「人間金じゃ買えないんだよ」で済ませれば良い。ラストも変に奇をてらわず、ありきたりなハッピーエンドが心地よかった。オマケに音楽もグッド。