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[コメント] NANA(2005/日)

YOSHIの小説みたい。
prick

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







ストーリーは「田舎から上京して音楽家を目指す人とその取り巻きが恋愛とか喧嘩とかいろいろする物語」。それ以上でもそれ以下でもない。登場人物は全員が痛々しい。

あこがれの対象=ナナ

感情移入の対象=ハチ

という編集サイドの構図。そしてストーリーも演出も楽曲も何から何までティーンエイジャーを対象としていて、原作でも映画でも物語の意図することは十分すぎるほどわかるんだけども、これをどうすれば楽しめるのか、ちょっと思いつかない。

さあ、ハチに感情移入しろって言われても、そりゃあ20代以上の人間には無理だわな。ナナも同じ。つうか、とにかく見ていてイライラする。そういう意味では宮崎あおいの演技は好演だったのかもしれない。原作のハチ以上にイライラしたから。

この作品は青春映画だから大人が見ても仕方がない、と言われたら、そりゃあそのとおりなんだけど、この薄っぺらさはなんなのか。まるでYOSHIの『Deep Love』みたいに薄っぺらいというか、まるで中身がスッカラカンすぎやしないか。

つうか、登場人物に言いたい。

おまえらは何がしたいんだ、マジで。そんなに音楽が好きなら、田舎に帰って働きながらバンドしなさいよ。そっちのがよっぽどロックっぽいよ。今日び「上京してメジャーデビュー!」ってのも、長渕の「今日から俺、東京の人になる〜♪」的などうしようもなさしか感じないんだけども。

(評価:★1)

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