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[コメント] シティ・スリッカーズ(1991/米)

何の意外性もない脚本だが、それがよい。安心して楽しめる佳作。
ナム太郎

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







正直、映画の質は高くない。例えばクライマックスの帰還シーンにしても、カット毎に晴天、曇天が繰り返される有様で、せめて天候くらいは合わせたカットつなぎにしてくれよと文句のひとつも言いたくなるほどだが、観客の希望通りに進む展開や、無理なく笑える会話など好感が持てる部分のほうが大きい。仔牛の存在、ナイフや投げ縄という小道具も効いている。

ジャック・パランスに関しては、思いのほか短い出演時間(わずか30分ほど)にはとまどいを隠せず、これでオスカー受賞と聞くと功労賞的な趣が強かったのかと思ってしまったりもしたが、役柄はやはり面白い。西部劇のパロディ的な要素を含みつつも、それが違和感なく物語に溶け込んでいるところもよいし、鑑賞後に振り返ると、やはり彼が屋台骨を支えていたのがわかる。

(評価:★4)

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