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[コメント] 荒鷲の要塞(1968/英=米)

冒頭の空撮から「オッ!?」と思わせ、ハラハラドキドキの展開に155分という長尺もあっという間。イーストウッドは準主役的な役柄だが、喋りにアクションにと大活躍のバートンを渋く補佐して最高にカッコイイ。
ナム太郎

ザルツブルグの町並みや、ロープウェイでのアクションも素晴らしい。もっともイーストウッドはこの映画を愛情込めて「吹き替え要塞」とチャカしているらしいが。

当時が絶頂期のバートンが主役に座るのは致し方ないとして(この頃の彼の妻はあのエリザベス・テイラーだった!)、イーストウッドはお世辞抜きに準主役的な役柄をとても渋く演じていた。そしてバートンイーストウッドの才能を認め、結果お互いの中には友情にも似た信頼関係が築かれていたという。そういった面がスクリーンにも素直に現れており、結果、全体を通して高いテンションが持続されたすこぶる楽しい活劇となっている。特にイーストウッドがクールに機関銃をぶっ放すあのカッコよさといったら!

観る前から155分という長さに躊躇している人がいるとしたら、とにかく騙されたと思って観てみることをすすめたい秀作だ。

***

余談だが、これより数年後、バートンイーストウッドのことを「また共演したい俳優だ」と語っている。もっとも、そのあとにはこんなことも。

「しかしいまや彼はたいへんな大物だからな。もしかしたら私に仕事をくれるかもしれないぞ」

(評価:★4)

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