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[コメント] ひゃくはち(2008/日)

野球経験者として、特に練習シーンのリアルさには涙を堪えきれない。この物語がこれほどまでに心に響くのも、このリアルさへのこだわりあってのものなのであろう。
ナム太郎

映画として、観客に対し、あの2人があれだけやっているのに補欠であるという説得力を持たすのは並大抵のことではなかったと思うのだが、その高いハードルをとことんリアルな練習シーンを見せるという手段でクリアした森義隆監督の選択は間違っていなかったと思う。現に今まで数多くの野球映画を観てきたけれども、これほどまでにリアルで生き生きとした野球シーンにお目にかかったことはなかったし(特に音の処理が素晴らしい。あの硬球ならではのシュルシュルという音や金属バットの音は、本当に野球を知った人でないとなかなか拾えないものだと思う)、それらのシーンが作られる過程で彼ら(エキストラを含む)が流した本物の汗と涙があったからこそ、この補欠の物語もまさにど真ん中のストレートとして心に響いてきたのだと思う。

さらに言うと、野球をしている子どもを持つ男親としては、あの光石研の役柄にも本当に胸を打たれるものがあった。あの涙と、最後のあの展開に、不謹慎だけど心からの喜びを感じて高得点を献上したい。

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)おーい粗茶[*]

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