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[コメント] SPACE BATTLESHIP ヤマト(2010/日)

俺にはもうヤマトはないんだ。
ナム太郎

正直、自分には厳しい、そして寂しい映画だった。山崎貴のこだわりもわかる、木村拓哉のこだわりもわかる、そしてこのプロジェクトに立ちはだかる高いハードルもわかる。けれどこの作品は自分にとってのヤマトではなかった。申し訳ないけれど。

まず、これはもう多くの方が述べられる話だと思うが、主たる役どころのキャラクターがあまりにも原作から離れ過ぎている点と、特に木村拓哉の地なのか演技なのかわからないあの軽さがたまらなく嫌だった。だいたいヤマトの乗組員は危機的状況にある地球を救うという壮大なる使命をおびた者たちであるはずなのだが、そういった緊張感、危機感は今作からは微塵も感じ取れなかったし、加えて言うなら、古代進が森雪を相手にワープの最中に己の波動砲を発射していたなんてことは、少なくとも自分は想像したくなかった。

また沖田艦長役の山崎努が、いつもながらの山崎努の芝居をしていた点も自分にはかなり違和感があった。特に乗組員が艦長への敬意を示すくだりの際に返した敬礼の軽さには、本当に心からがっかりした。

まぁ酒飲みの佐渡先生を演じるのが高島礼子という、あのベタなキャスティングはどうなのか、とか、あれはやはり黄桜酒造の酒なのか、とか、地球はほぼ壊滅状態なのに何故ヤマトにだけあんなに大量の酒があるのか、とか、あんな所で煙草なんか吸ってんじゃねぇよ、とか、相原レーダーから目切りすぎ、とか、とにかく突っ込みどころ満載という点では話題に事欠かないことは確かで、そういう見方で楽しむのはいいかもしれないが…。

けれど、そんな中でも、個人的には柳葉敏郎の真田さんだけはよかったのではないかと思っている。少なくとも彼の演技からは彼なりのヤマトに対する敬意が伝わってきた感があって自分にはちょっと嬉しかった。誰も書かないかもしれないけれど、これだけは忘れずに記しておきたい。

(評価:★2)

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このコメントを気に入った人達 (7 人)SAI-UN[*] 空イグアナ[*] 死ぬまでシネマ[*] サイモン64[*] stag-B[*] 水那岐[*] 青山実花[*]

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