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[コメント] 百円の恋(2014/日)

安藤サクラのことを心底愛おしく思ってしまった。
ナム太郎

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







安藤サクラはもちろんのこと、新井浩文や子役に至るまでの役者の入れ込み具合が本当にビシバシ伝わってくる。みんなそれだけ足立紳が練り上げた物語世界に魅了されたのだろう。これが単なる三十路女の再生×ボクシングの話だけならここまで役者のも入れ込むまい。しかし、本作の登場人物は、どんな端役に至る者までもが何かしら普通の社会には溶け込めない悩みを抱えながら生活している人としての背景を有しており、そのあたりが個々の役者魂をくすぐったのかもしれない。

個人的にはクライマックスのファイト以上にラストの「勝ちたかった」のくだりを決してカットを切り替えることなく延々と撮り続けたところが良かったと思う。ここは役者と監督が勝負しているなとの充実感が画から滲み出ていたし、正直このシーンを目の当たりにした際には、安藤のことを心底愛おしく思ってしまった。

(評価:★4)

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