[コメント] 周遊する蒸気船(1935/米)
ナンセンスなギャグの応酬に腹を抱えて笑いつつも、ウィル・ロジャースが見せるさり気ない人情に心からの涙を禁じ得ない傑作。何より70数年前に作られたこの作品を、現代においても何のためらいもなく傑作だと言えるこの嬉しさ。
同年作の『男の敵』と併せて観ると、あまりの作風の違いに驚きつつも、両作共のその現代にも通じる傑作ぶりに、ジョン・フォードの映画作家としての資質の高さを改めて感じずにはいられない。
また、可憐としか言いようがないアン・シャーリーに、これほどの親しみやすさが伴っているのも嬉しさ倍増といったところ。
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