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太陽と戦慄さんのお気に入りコメント(1/43)

崖(1955/伊)★4 なにかと散漫だがフェリーニらしさが端々で輝いており、嫌いになれない作品。 [review] (寒山拾得)[投票(2)]
影武者(1980/日)★3 外国人による総指揮という屈辱(もちろん厚意なのだが)。10年ぶりの日本での監督作品という全世界の映画ファンの期待。キャスト、スタッフとの軋轢。凄まじいプレッシャーの中で、とうとうやってしまった巨匠の「底抜け超大作」。 [review] (ジョー・チップ)[投票(12)]
首(2023/日)★4 狂犬を軸に撹乱・自壊していく組織を苦笑と冷笑混じりに傍から眺める奴らというコンセプトは良いにしてもバラエティと等位の力の抜け具合は好悪半ば。西島或いは獅童のドラマは盛り上がらず木村だけが美味しいとこ持ってく。それがたけし流。 (けにろん)[投票(4)]
首(2023/日)★3 北野の戦国時代劇は仰々しい「ござります」会話で異空間を作り出したりしない。重厚なナレーションで背景や展開を語らない。威厳を暗示する城の仰角ショットも戦場の広さや人量で圧倒する広角望遠ショットもない。彼のヤクザ映画同様に様式や権威を徹底的に排除する。 [review] (ぽんしゅう)[投票(3)]
トラック野郎・男一匹桃次郎(1977/日)★3 脇に配した有名役者陣も含めて、鈴木監督のバカオーラに感染している。若山富三郎が、なぜか杉作J太郎に見えてしまう程のバカビーム。(040925) [review] (しど)[投票(1)]
トラック野郎・望郷一番星(1976/日)★3 子供連れで風俗という発想自体凄いが、それを堂々と画にしてしまう鈴木則文の尋常ならざる感覚に脱帽。ケバい浴室に裸の子供と女たちが納まるシーンはシュール。一転、ボロ吊り橋は『恐怖の報酬』の緊張感。どうにも島田陽子の臭さが我慢できず1点減点。 (ぽんしゅう)[投票(3)]
トラック野郎・望郷一番星(1976/日)★4 開巻30分で犯した軽犯罪は片手で足りなそうな桃次郎の圧倒的グルーヴ感。その余熱で残り1時間も美味しく感じられる。とにかく素晴らしきテンコ盛り映画ではるみの気風の良さもさもあるべしか。日本的風土に馴染むデコトラのリアリズムが想外に情緒的。 (けにろん)[投票(1)]
フェイブルマンズ(2022/米)★5 「映画を撮るということ」を介して家族の姿を描こうとしたのではなく、家族の姿を介して「映画を撮るということ」を描いたものだと思う。 [review] (おーい粗茶)[投票(4)]
愛のコリーダ(1976/日=仏)★3 吉蔵の優しさってのが時代への厭世感から来る虚無に根ざしてるように見える。それに対して定は完全ニンフォマニアで吉蔵の心根に惹かれてるわけではなく只管にオチンチンが好きなだけ。心の底で噛合わない愛にはそそられないし、愛の不毛にも振れ行かない。 (けにろん)[投票(3)]
長い灰色の線(1954/米)★3 フォードの懐旧的情緒は敬愛するに足るし、外様パワーを囲む一家の醸すアンサンブルの良さは否定したくもないが、題材が題材。第2次大戦に対する愛国主義的盲信ぶりには、どうしたって退いた姿勢でしか見ることはできない。 (けにろん)[投票(2)]
こわれゆく女(1975/米)★5 正常と病気の微妙な隘路を縫うようにカサヴェテスが造形しローランズが神懸かり的に演じた主人公のヒリヒリ感から一瞬たりとも目を離せない。夫も時にキレ時に忍従する。そんな日々の積み重ねが何日、何年、何十年と続いていく。夫婦ってそんなもん。 (けにろん)[投票(3)]
ジンジャーとフレッド(1985/独=仏=伊)★5 「現代(いま)」と言う時代を、外側からしか眺められなくなった世代の、憧れと愛憎。 [review] (uyo)[投票(7)]
君たちはどう生きるか(2023/日)★4 ママから生まれたい、という欲望 [review] (ペンクロフ)[投票(9)]
WANDA/ワンダ(1970/米)★4 冒頭は採石場かと思ったが、炭鉱か。左にパンニングするショット。続いて小屋。中に幼児と母親。ぐずる赤ちゃん。ソファに寝ているワンダが唐突に登場し、「私がいると機嫌が悪い」と云う。圧倒的な疎外感の定着。こゝは、お姉さんの家か。 [review] (ゑぎ)[投票(3)]
草原の輝き(1961/米)★4 50年代作家カザンのファザコン&マザコン絡みの「青春の悶々」には又かと思うが60年代的美男美女のベイティウッドを配して新味を出しカウフマンのカラーが又絶品で一種の総括的名篇となった。青春の終焉に万感を込めたラストが秀逸。 (けにろん)[投票(2)]
怪物(2023/日)★5 見えてるものだけ、見たいものだけを見る、ということからの脱却。想像力を働かせることの大切さを訴える作品。 [review] (deenity)[投票(6)]
空気人形(2009/日)★3 人形の哀しみ、人間の悲しみ。「孤独」と「性欲処理」のプリミティブな関係を赤裸々に描く敢闘精神は買いたい。 [review] (緑雨)[投票(4)]
空気人形(2009/日)★4 あの音について。・・・上に乗ると、ギュー、キュッ、キュッと音がする。経験からいうと、確かにそんな音もしていたが、あっちの方に気が入っていて・・・それに、生身の場合でも何かしら音はしているし・・・。だから、 [review] (KEI)[投票(3)]
空気人形(2009/日)★4 抜群のロケーションと手練のカメラで見せる、約束事のない白昼夢のクリップ集。しかしこれは、いったい誰の夢なのだ? [review] (林田乃丞)[投票(9)]
戦場のメリークリスマス(1983/英=日)★4 同性愛に対する抑圧的価値観の中で生まれてしまった恋心へのヨノイ自身の戸惑いは、性衝動を解放するための最終行程を知らない少年の戸惑いと似ている。プラトニックとは、性衝動の不在ではなく、顕在する性衝動に流されまいとする葛藤であったという、当たり前の事を思い出させられた。 (kiona)[投票(5)]