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[コメント] スター・ウォーズ 帝国の逆襲(1980/米)

師匠ヨーダと、未熟な弟子ルーク。この古典的師弟像をよくぞ『スター・ウォーズ』でやってくれた。帝国の圧倒的強さに大興奮、シリーズ最高傑作だ!
ペンクロフ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

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ジャッキー・チェンの功夫映画や『ロッキー』を引き合いに出すまでもなく、「修行」シーンは問答無用で男の血をたぎらせるものであります。発展途上人ルーク・スカイウォーカーはこの映画の中でヨーダ師匠に師事するわけですが、ヨーダはジャッキーの赤鼻の師匠や『ロッキー』のミッキー、『ベスト・キッド』のミヤギさんらと並ぶ師匠キャラの王道をゆく人間像。ルーカスはたぶん『姿三四郎』の矢野正五郎あたりを参考にしたのだろうか? んなことはないですか。

友の危機に、修行を途中で投げ出して救出に向かうルーク。ヨーダやオビワンのオバケは「勝てっこないよ」と彼を止めるけど、そんな説教では止まらないのがルークの若さであり、そんな彼だからこそオレたちも応援のしがいがあるというもの。痛い目にあったっていいじゃねえか、後悔なんて年とってからすればいい。ダチが危ねえのに、じっとしていられるか!

この『帝国の逆襲』はタイトル通り帝国の圧倒的攻勢を描いていて、反乱軍はズバリ言っていいトコなしなのもいい。映画は冒頭から反乱軍の敗走を描き、ハン・ソロのブラスターはベイダー卿に通用せず、拷問されて冷凍されてボバ・フェットに連れて行かれる。待ち受けるのは宇宙のナニワ金融道、まだ見ぬ強豪ジャバ・ザ・ハットだ。(特別版では登場済み? 知るか!) 意気揚々乗りこんだルークはベイダー卿との実力差を思い知らされ、腕をとばされた上に聞きたくもない父親宣言を聞かされて大ショック、命からがら逃げのびる。敵が強大であればあるほど、追い詰められるほど男は燃えるんですよ! 敗北ギリギリからの反撃を予感させるラストも素晴らしく、シリーズ最高傑作だと思う。

(評価:★5)

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