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[コメント] 人類創世(1981/カナダ=仏)

描くポイントを絞りに絞った『2001年宇宙の旅』の「人類の夜明け」が神話の断面なら、今作は艶笑フランス講談。ただ細部のリアリティは『2001年』に引けをとらない。
ペンクロフ

当時なりの学術的リアリティを保証するために、『時計じかけのオレンジ』の作家アンソニー・バージェスや「裸のサル」の動物行動学者デズモンド・モリスの監修を仰いでいる。偉い。

道具の発見による人類の革新を描いた英国人キューブリック、セックスによる人類の革新を描いたフランス人ジャン・ジャック・アノー、お国柄という他はない。日本人にとってのそれは、縄文中期の稲作にあたるのかもしれぬ。米を食うことで、我々は日本人になったというわけだ。映画にするには地味すぎる。

(評価:★4)

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