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[コメント] 三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実(2020/日)

芥正彦、腹立つわ〜
ペンクロフ

72年生まれの自分は学生運動を知らず、80年代の大衆娯楽が人生を決定づけた世代だ。それでも子供の頃に遠藤周作の本なんか読むと学生運動の残り香、残滓のようなものは感じられた。田舎から上京してきたオボコい娘を全学連の野良犬どもが革命タームで煙に巻いてセックスやりまくって妊娠したら捨てるわけだ。何ひとつやったことのないボンボンでも、革命思想という特急券を手にしている限り偉そうにふんぞりかえっていられる。学生運動のてっぺんで三島由紀夫と訳の判らぬ論戦戦わせた連中なんてごく一部で、学生運動の9割はフリーセックスの方便なんやろと自分は思い込んでいる。帰ってきたアプレゲールみたいな認識です。だから1969年に三島との論戦で壮絶に感じ悪かった芥正彦が、2020年のインタビューでも相変わらず偉そうにふんぞりかえっているのを見るのは気分悪かったよ。映画として意義はある。意義はあるけど気分は悪かった。

またナレーションの東出昌大はよかったですね。本人の実像は知らぬが俳優・東出昌大こそは「持てる者」、革命なんて言わずに黙ってるだけでもセックスできまくりのナチュラルモテモテモンスターというパブリックイメージを背負う男だ。三島と全共闘の両者に対するカウンター的なキャスティングだと思った。

(評価:★3)

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このコメントを気に入った人達 (4 人)脚がグンバツの男 jollyjoker[*] ぱーこ[*] けにろん[*]

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