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[コメント] 小林多喜二(1974/日)

誰もが知る陰惨な結末は冒頭で開陳し、以後はギョッとするほどポップな調子で多喜二の人生を総覧。
ペンクロフ

多喜二の時代、74年現在のギター片手に歌う街レポ(マジで)、多喜二の小説世界の3つが並行したり交錯したり。

実際に多喜二が暮らしたその街で街レポ。このポップさにはギョッとするしスベってたりもするのだが、戦前から映画撮ってる今井正が必死でバラエティ的手法に挑戦したのだなとしみじみする。忘れられない映画にしてやるという気合いを感じる。アダム・マッケイの『マネー・ショート 華麗なる大逆転』みたいな話法を70年代にまさかの今井正がやってるわけで、こりゃーおみそれしましたと言う他ないのである。

若い頃に観てたらたぶん、いやー昔の日本は怖いな、昔だから、昔だから、と現代と切りわけて考えたと思う。しかし、今はそう思わない。オレの見るところ日本人っつーのはこの世に生まれ落ちたときから、先祖代々の特高遺伝子や憲兵遺伝子が脳味噌にプリインストールされている。今でも入管でやってるだろ。今も昔も状況次第で拷問するのにやぶさかではないのが日本人だ。なんなら事が理不尽であればあるほど、天皇のためにやるんだお国のためなんだ組織のためだと勃起した陰茎からカウパー垂れ流す組織のイヌ。我々は人殺しの末裔なんだ。

(評価:★3)

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