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[コメント] 汚名(1946/米)

リオデジャネイロが舞台なのに全然ブラジルらしくなく、クロード・レインズの屋敷はヨーロッパの豪邸スタイル。現地のブラジル人など土人扱いで眼中になく、ナチの残党は実際こんな感じだったのだろうなと思わされる。
ペンクロフ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

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汚名』のプロットをまんま再現したジョン・ウーの『ミッション:インポッシブル2』同様に、本家『汚名』にも印象的な競馬観戦の場面がある。あれは風光明媚なリオのガベア競馬場で、ほんの数キロ北にはサッカー場のマラカナン・スタジアムがある。そこで木村政彦とエリオ・グレイシーが死闘を繰り広げたのは『汚名』公開の5年後、1951年のことだ。さらに6年後の1957年には、横浜育ちの猪木寛至少年がサンパウロに移住してくる。そもそも日本人のブラジル移民は20世紀初頭から始まったので、『汚名』の頃にはすでに日系社会が存在していた筈だ。『汚名』の息詰まるサスペンスのすぐそばでは、享楽的なブラジル人や勤勉な日系移民が貧乏ながらカーニバルなんかやってたと思うと味わい深い。愛と裏切りに傷つき仲間から粛清されるクロード・レインズ、気の毒だったな。

(評価:★3)

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