[コメント] 世界大戦争(1961/日)
物干し場でのフランキー堺の叫びにボロ泣きした。
国なんて家族がたくさん寄り集まってでっち上げられたものなのに、なんで国家のエゴのために家族が、オレの愛する家族がパーッと蒸発しなけりゃいけないんだ。こんなアホな話があるか! あのフランキー堺の叫びは、劇中の姿なき為政者たちには届かずともオレには届いた。この映画を観た全ての人たちの心には、間違いなく届いた。オレはそのことを、この映画を作った人たちに伝えたかった。
語り草になった壮絶なクライマックス。『世界大戦争』以上の核爆発を描いた映画は、いまだ一本も現れていない。1961年の映画がなした表現を誰もまだ超えていないというのは、凄いことである。
ただカメラとセットを上下逆転させて「地を這う炎」の動きを表現した円谷英二の魔術的な手法は、1999年の『マトリックス』のエレベーター落下シーンでも使われていた。円谷英二は、今もなお生き続けているのである。
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