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[コメント] グッド・バッド・ウィアード(2008/韓国)

韓国流というかでも韓国でも異端児というか
SUM

キム・ジウンはある意味で非常に韓国的作家ではあるが、海外でも、一部の映画ファンからは熱い支持を受けている。その支持がそこまでに広がらないのがこの作家の個性を示していると言うべきか。

西部劇を日本でも、みたいなことは昔からやられていて、日本を舞台にウェスタンもどきをやってた昔もある。日本人がアメリカの西部を舞台に映画を撮ったこともある。そこへ、満州を使って、開拓というテーマのある「東アジアの西部劇」にするわけだ。これは、日本人でも出来たのかも知れないけど、日本人はあまり手を出せなかったジャンルかも知れない。

アクションはやりたい放題で、まぁチョン・ウソンは顔だけでお腹いっぱい、誰がGoodでBadで、Wierdかなんてことはこの際もはやどうでもよくて、どたばたの連続で120分越えを見せる実力はさすがキム・ジウン、次回作もまた予想できない作品を作ってくれるだろう。

で、余談。字幕でも分かる話だが、原語でも、時代を反映してか「朝鮮」と朝鮮半島のことを語っている。韓国の大物監督がそれをやるのは中々野心的?いや冒頭に取ってつけたように「大韓民国独立万歳」などと独立派が現れてあっという間に撃ち殺されるおまけが付いている。これは何かの皮肉か? 一方で、「満州軍」という言葉も連呼されていたかと思うがあの満州軍だったのか?日本軍との関係は?などと真面目に考え・・・てはいけないということか。

(評価:★4)

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