・・あぁ〜後味悪い映画だったッッ！

園子温？知りません。

新宿レイト？どーやって帰るのよ？

世評、悪い悪い・・・。

にもかかわらず、観にいってしまった。土曜ということもあるだろうけど、映画館は満席。映画の答えは、コレなのではないでしょうか。もう、それだけでいい気がします。

「なんじゃこりゃあ！？最悪！！」な世評は分かる。陳腐だしね、訳わかんないしね、どっかでみたことあるぞーな演出ばっかだしね。「園子温さんって、映画フリークなのね〜！」ってことは分かったけど、くどいって感じだしね。

・・・だけど、わたしはそれ程嫌悪感、感じなかったんですよね。むしろ、言葉にできないんですが、なんとなく同調してしまった。

新宿駅は、１０年以上、毎日通っていたんですよ。中央線って人身事故、多いんです。多いときには一週間に一回あったりして。夜、プラットフォームで電車まってて、電車来なくて。いらいらしている頃に「人身事故により〜」のアナウンスが流れて。「あぁ、またかぁ・・」と思って。「お腹すいたなぁ・・いつ帰れるんだろ」と思って。「死にたいなら、人に迷惑かけないでよ」と思って。「私も、突発的に飛び込みたくなるときなんて、あるのかなあ」と思って。「あ〜、なんか、ワタシ今、変な発想した・・いかんいかん」と思って。たまに、「一体何人の人が飛び込んでいるんだろ？かなりの数のはずなのに、ニュースにもならないことなんだろうなあ・・」と考えてみたり。それでオワリ。

そんなことを思い出したりした。でも、それだけだけどね。

陳腐な映画だった。でも、陳腐でよかったと思う。監督の苦悩が伝わってきたから。ワカッタ顔で少しでもマトモに描いていたら、針の穴位の失敗も許せなかったかもしれない。