[コメント] ドッペルゲンガー(2003/日)
ラストの構図に白けてしまった。(2004/10)
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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永作博美とお手手つないで愉快げに歩く役所広司のラストの構図に白けてしまった。
「科学者」は単なるストーリー上の都合の良い設定であって、その「科学者」自身についてもう少し深く言及してみようという気持ちが監督には無いのだろうか。(察するに、監督の周りには、少なくとも知り合いには、科学者と呼べる人間が居ないのではないか? 人物造詣があまりにもステレオタイプ、その割りにはかなり雑、である)
金や名誉や云々……とは別次元の問題として。あのロボットを海に落とすシーンは映画的にある種のカタルシスを感じる。が、しかし、自分の渾身の創作物を科学者(正確には元科学者か?どうでもいい)が爽快に落とすシーンにはどうも違和感を覚えるし、大体「粗大ごみ」を海に捨てるな! その根本的なところからいってどこか見栄えのいい「絵」を撮ることばかりに力を入れ根本的なところをおざなりにしているような気がしてならない。
それはそれで構わないと思う。が、一度は科学の道を目指し、科学者を尊敬するものとしては、その「いい加減さ」にどうも苛立ちを覚えてしまった。
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