[コメント] シモーヌ(2002/米)
便利な道具を手に入れたはずが、その道具に振り回されてしまってるさまは、現在の映画界への大いなる警鐘。
シモーヌ役のレイチェル・ロバーツの美しさもさることながら、その彼女のたたずまいを切り取った劇中映画、シンメトリーを多用したカットなど、美しいシーンの数珠つなぎ。
アル・パチーノの枯れ具合が《売れない映画監督》役にマッチ。コミカルとシリアスのブレンド具合も絶妙。脇役陣も芸達者で、とくに監督の娘役のエヴァン・レイチェル・ウッドは今後の注目株かも。
それにしても、数年後にはありえそうなストーリーに皮肉をたっぷりふりかけたアンドリュー・ニコルの手腕はあっぱれ。
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