[コメント] 2010年(1984/米)
燃える! やっぱり、アーサー・C・クラークの精神はこうでしょう。
私自身は原作の『2001年・宇宙の旅』の精神が好きで、キューブリックのそれは、その精神を語るものとしては不十分過ぎますね。だいたい映画に属するものなのかどう疑問。しいてあげるならボーリング場で流れてる「私がおばんさんになあ〜っても」ってやってる(はは、もうやってないか)森高のBGVと同じものだと思うんですよ。そのできのいいやつ。 でもキューブリック自身のプロパガンダフィルムであり、『2001年・宇宙の旅』の原作を売るためのコマーシャルフィルムでしかないと思うんです。 ただ、その出来のよさと、神秘性と格調の高さと完成度でとんでもないレベルのものをつくってしまったから、それが一人歩きして、ほんとはなんにもわかってないやつまで、「あれはいい!!」って言わせる魔力までもってしまった。
でも、その雰囲気で『2010年』は作って欲しくなかったなあ・・・。 とくに『2010年』の場合、原作がもつあの暖かさや、クラーク自身が書いてる時にそれを書いている時に感じていたであろう気持ち良さはとっても大事。これらのお話って、SFというパッケージのハートウォーミング・ドラマであって、だから本来このお話は『フィールド・オブ・ドリームス』のフィル・アルデン・ロビンソンなんかがつくれば一番いいんじゃないかとおもうんだけど・・・。でも『スフィア』なんかにされるといやだけど・・・。
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