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[コメント] リベリオン(2002/米)

B級SFアクションの快作。クリスチャン・ベールの圧倒的な強さとカッコ良さにはもはや笑うしかない。惜しむらくは原題が“Rebellion(叛乱)”で無かった事。
HW

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







一番感動したポイントは弾倉交換という二丁拳銃における最大の難点をアッサリクリアして見せた所。他の映画では、交換自体を拒否して、弾が切れない(笑)とか次々と銃を捨てては取り出すとかいうのが常套手段と化していたが、本作では半ば強引ながらもその強引さを吹き飛ばすスタイリッシュな弾倉交換シーンを演出してくれていた。

ただ、惜しい所も少々目立ち、特に問題なのは悪役二人(ファーザー&新相棒のクラリック)が鼻から感情剥き出しなので、終盤の対決前に「実は・・・」なんてやられても盛り上がりに欠けた所。そもそも、感情の露出が命取りの社会なのだから、悪党達もしっかり隠してくれてないと、世界観に対する説得力が無い。

そして、何より原題が勿体無い。それに引き換え邦題は最高という、珍しく原題と無関係な英語邦題が気に入った例。響きの好みは日本人とネイティブ・スピーカーとではズレがあるだろうから一概には言えないかもしれないけど、内容としても叛乱の高揚感みたいなのをもっと重視した方が良かった気がする。エンドロールも“Equilibrium”の言葉を連想させる重い空気の曲じゃなくて、直前のノリノリな曲のまま突入して欲しかった。

と何だかんだと文句を付けながらも長々と語りたくなるあたりがこの映画の魅力かもしれない。低予算のおかげか、かえってワイヤーやスローモーションの多用が避けられ、面白いアクションに仕上がってる。弾が当たらないのは確かに無茶だけど、あれだけキメまくりでやられれば許せる。

それにしても、あるシーンがやたら「アイフルだ!アイフル!」と有名になってるような・・・。(笑

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (7 人)おーい粗茶[*] けにろん[*] アルシュ[*] ゼロゼロUFO[*] ボイス母[*] プロキオン14[*] ねこすけ[*]

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