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[コメント] ゼイリブ(1988/米)

冴えない人生を送る不満ダラダラ男達への不満解消用被害妄想社会派B級宇宙人侵略(+プロレス)映画。実は彼らの反社会的行動の抑制が裏の目的だとか。(笑) *追記考察「この映画がなぜこんなにも人々に愛されるか」
HW

怪しげな邦題の超B級傑作。原題見るまでまるで意味が分からなかった。

しかしあのプロレスシーンは映画史上に名を残すツッコミ所。

きっとあの二人、意見が割れるたびに5〜15分に渡る激しいプロレスバトルで決着をつけていたに違いない。(笑

 ―追記:この映画の面白さを好き勝手に考察―

この映画はどうしようもないくらいカッコ良い。何といっても、主人公の戦う動機である。サングラスを手に入れてからの彼は社会の正体を目の前に度々こう口にする。「気にいらねぇな」と。そう、ずばりこれだけのために侵略者達と戦うのだ!まさに監督ジョン・カーペンターのバカ美学!極めて俗っぽい動機でありながら、超俗的な動機である。彼には『インディペンデンス・デイ』のような陳腐なナショナリズムや『マトリックス』のような宗教観漂う救世主思想もお呼びではないのだ。そもそも、この主人公は作品中名前も登場しないような(ネイダの名前は恐らくエンドロールのみ)ホームレスであり、守るべきものも特別な使命感も持ち合わせてなどいないのだから。社会が何たるか・人間が何たるか、そういったものを実際には肌で知りつつも、あえて理屈や理論を用いず、気の向くままに社会を風刺し、そして男臭いバカの正義をカッコ良く見せるこの監督の作風はやはり最高。

(評価:★5)

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