[コメント] WXIII 機動警察パトレイバー(2002/日)
一番変わっていないのは川井憲次の音楽以上にシネスケの熱い(今回は別の意味でのも多いが)コメント達?(笑)
『パトレイバー』‘風’のアニメとしては良い線行ってると思う。ま、実情はオヤジをダラーンと活躍させて、風景をモワーンと映して、川井憲次の音楽をドヨーンと流しているだけかもしれないが、とりあえずこの雰囲気は嫌いじゃない。その点では、シリーズを裏切ってはいないと思う。
でも、肝心の中身はスカスカであまり誉められた出来では無い。作風を引き継ごうという懸命さは認められるが、本当に良くも悪くもそれだけ。おまけにこの映画は熱を全く持ってない。作風への愛ばかりで、話に対して愛がまるで無い。中身の無いまま押井守の雰囲気だけを持ち込んだ必然的帰結だろうが、どのシーンのどのキャラもただただ虚無で感情移入は不可能。自衛官や科学者といったキャラをそれっぽく登場させるもそれっぽいままで何時の間にやら退場。オヤジ達も、語るモノを与えられずに、ただの冷めたくたびれオヤジと化している。
本当に雰囲気を味わうだけの映画。これでは、新しいファンは増えないだろうし、古くからのファンは離れるだろう。大失敗というほどでもないので、これでひっそりとシリーズに今度こそ幕が下ろされるのであれば悪い事では無いかもしれないが。
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