んーーーーーーーーーーーー…

中途半端に投入している人物が多く、 肝心の「容疑者家族の保護」ってテーマから軸ズレしてるんですよね。 （佐々木蔵之介とか。そういう役割で出すんだったら、もっと掘り下げて描かないと意味がないだろう。 木村佳乃にいたっては存在意義がわからん。佐藤浩市の病院通いなんかどうとでも 演出できただろうに。）

まぁ、答えが出せない問題なので、そうやって逃げるしか手はなかったんだろうけど。 このテーマにおける、 制作側からのビシッとした意図っつーのを見たかったですね。 せめてどこかに入れて欲しかった。

あと、ラストの石田未来の肝心な告白部分、 波の音が大きすぎて聞こえやしない。 おいおい、これ痛恨のエラーじゃないか？音声さん。 あと、最後の最後にがっくりきたのが、同じくラストに佐藤浩市が、この映画からのメッセージみたいなセリフを言うわけですが

「それって、人として当たり前のことじゃん？」

って内容で、なんというか、 こういうことを映画のラストでメッセージとして伝えないと わからない人もいるのかな、って思ったら なんだか悲しくなりました。 （私が年とっただけかもしれんが。）

あとさらに苦情を付け加えるなら 明らかに2ちゃんねるらしいサイト＆利用する人間を 完全に懲悪とした演出してまして （それも何のひねりもないステレオタイプに） ここは生粋のねらーである私としては 憤慨ことかたない気分になりました（笑

キャストは良かったですけどね。 浩市さまは相変わらずプロとしてソツのないお仕事ぶり。 石田未来ちゃんは下ほっぺがぷっくりしてて 将来は橋田壽賀子ファミリーに入って「幸楽」でラーメンでも運んでそうな感じ。 そして、いちばん怖かったのはなんと言っても柳葉敏郎の笑顔でした。 あれすごいわ。ホラー映画作れるね。