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[コメント] 盲獣(1969/日)

船越英二緑魔子千石規子も皆キチガイバンザイスバラシイ。変態舞台芸術もスクリーンで見られてうっとり幸せ。なのにあぁ、何かが足りない、満たされない!→
picolax

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







快楽を理論的に説明していく緑魔子のナレーション。後半二人の絡みは激しくなるも、そこに伴うはずの感情は見あたらない。

船越英二が愛したものは触覚によって得られた緑魔子の身体の感触。緑魔子が溺れたものは触覚によって究極に歪められた快楽。

そう、初めっからそこに感情はなかった。唯一千石規子のみが感情をあらわにしていたのかも知れないが、それはあくまでも快楽を引き立てるための添え物だ。

純粋な快楽は感情も伴うはず。そう信じたい私が満たされなかったのは、その1点のみ。船越英二x緑魔子のつながりに理論で説明できないプラスαが欲しかった。

"触覚による快楽"を突き詰めるには不必要なのかもしれませんが。

個人的には人間が持つあらゆる本能、思考、感情全てを過剰に描き出してこその増村さんなので、この映画には徹底的なクールを感じました。だからこそ成功した作品?うーん、わかんないや。そのへんは。

(評価:★4)

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