[コメント] 曽根崎心中(1978/日)
馬鹿馬鹿しいほどの力強さ。全てが過剰、全てが徹底的。これぞ増村、圧巻!→
本当に生き抜く為に、死を選ぶ二人。明け六つの曾根崎の森に、手と手を取り合って極楽へ出発しようとする二人のなんと美しいことか。
梶芽衣子が素晴らしい。彼女、何を話していようが、何をしていようが始終瞳に宇崎竜童が映ってました。取り憑かれてます。
あとゑぎさんが橋本功の悪人ぶりを映画史的事件と言っても言い過ぎじゃないと書かれてましたがまさにその通りでしょう。映画自体をぴりりと引き締めた井川比佐志も良かった。おっさん二人脇でいい仕事してるよ。
そんでもって宇崎竜童。知らなかったんですが彼、それまで決してサングラスを外したことなかったのに、この映画で初めて自分の目を世間に見せたそうで。またその目が意外に優しいと多くのマスコミが話題にしたという、サイドストーリーまで笑わせてくれる出来過ぎの映画ですね。
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