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[コメント] 遊び(1971/日)

関根恵子・瞬間最高女力の目「あんたについていくって、決めたの。」
picolax

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







俺はただのチンピラだとうち明けた大門正明に対し、「最初っからわかってたわよ、そんなこと」一笑に付するように関根恵子は言った。 それまでどちらかというと大門に対しては「あたしあんたが好きよ」「やさしいのね」と、しなだれ、甘え口調だった彼女の目が次の瞬間、今までにない強さを秘めて大門正明を見据えて言った。

「でも、どうなってもかまわない。あたしはあんたが好きなの。あんたについていくって決めたの。」

迷いも戸惑いも一切なし。増村保造が今まで描いてきた(私の好きな)潔い女の姿が、やっぱりここにもあった。

とはいえ、なんか微妙に説得力に欠けた(私の中で)。いやぁ、だってやっぱり思えないよ。どうみたって下っ端のしょーもないチンピラ。信用できる?しかもその日出会ったばっかりなんだよ。遊ばれてポイ?それどころか遊ぶ勇気もない器の小さい男、みたいな感じもするし・・・。例えそんなのおかまいなし、好きになったんだからいいの!っていう思いを持つのは十分わかるよ。でもね、出会ったその日のうちにそこまで思える?無理だよ、無理!

今までの若尾文子主演ものは、すごく納得して見られたのね。若尾文子を駆り立てる"何か"をいっしょに感じられることができたの。だから、見終わったあとのなんともいえない高揚感がこの映画では味わえなくて、腑に落ちないまんま、映画館をでたのね。で、みんなのレビュー読んで、やぁっとわかった。

あの強さはプラス「若さ」だったんだ。

"「女」としての強さ"に凝り固まってしまい監督の一番言いたいことを見逃していたようだ。(まぁ捉え方なんて人それぞれなので別にいっかーとも思うが。)ただね、「若さ」となると、共感するのにも達観して見つめるのにも自分の年齢が中途半端すぎて(26です)受け止め方が難しい。「若さ」かぁ。。。そうだったのか。

とはいえ、あの関根恵子の目は、間違いなく女の目だった。 強く、真摯なあの目の強さ。最近化粧品のCMで「女力の目」とかやってるのを見るたび、関根恵子の目の強さを持ってからやれ!と言いたくなります。

個人的には"本当はいい人"全開の大門正明よりどうみても"ヤクザ全開200%"の蟹江敬三の方がいいです。どうせハマるなら。・・・ハッ、だからダメなの?私。

(評価:★3)

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このコメントを気に入った人達 (4 人)ぽんしゅう[*] ボイス母[*] 町田[*] 若尾好き

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