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[コメント] 明日に向って撃て!(1969/米)

現代の犯罪者たちとは違う、法が明文化されていない時代のアウトロー。だからカッコイイ。だからあのラスト。
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**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







この映画のラスト。主演の二人は死なずに、エンドロールを迎える。

いや、もちろんあの後、二人は騎兵隊の弾幕を食らい地獄に落ちていったわけなのだが。監督のジョージ・ロイ・ヒルはあえてその描写を避けたようだ。

この映画において、ブッチとキッドは「ヒーロー」として描かれている。

アメリカが未完成だった開拓時代、ややもすると人の物を奪って自分の糧にすることが絶対的な「悪」ではなかった時代。見方を変えれば、そういう生き方が人々の希望や興奮の材料になった時代。

実際はどんな二人組みだったのかは知らない。ただヒル監督は主演の二人を「ヒーロー」として描いた。

ヒーローは決して不滅だし、ましてや人前で無残な死に方などしない。だから監督は主演二人のラストについて、直接的な「死」という表現を避けたのだと思う。

あの終わり方でホントに良かったと思う。

(評価:★4)

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