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[コメント] チャーリーとチョコレート工場(2005/米=英)

オープニングとウンパ・ルンパとリスとお父さんの仕事を奪った機械の4点はいいと思うが……
あなぐま

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
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オープニング(『バットマン・リターンズ』に似ている気もするが)、ウンパ・ルンパ、リス、主人公のお父さんの仕事を奪った機械(無駄に大きな動きをする)の4点はいいと思うが、話のつなぎの部分はひたすら退屈。バートン作品は、映像美と中だるみのセットが常だとはいえ、今回は中だるみ以前にオープニング直後から退屈。ウンパ・ルンパが出てくるまではどうしようかと思った。

話の内容も、大してチョコレートを好きでもなさそうな主人公が、他の子供たちがひどい目に遭っていくのを何も感じずに横目で見ながら、何ら自分から積極的な行動を起こさなかったというだけで棚からぼたもち的に工場を手に入れるというのは承服しがたい。デブの子どもの方がまだチョコレートに対する愛があった。一見いい子どものように見える主人公が、拾った金でチョコレートを買うのも、キャラクター設定として疑問が残る。また『ビッグ・フィッシュ』からの延長なのか、父親との関係について取り入れているが、ウィリー・ウォンカに本当のお父さんがいるのに、何も主人公の家族に組み込んでしまう必要はない。この主人公を見ていると、『ジャイアント・ピーチ』の子どもを見ているときのような、どこか嫌な感じを思い出した。

どうもこの映画は、個別のシーンをつくる意図は感じられても、全体を統括する力に欠けているように思う。

(評価:★2)

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